Twitterトレンド「北朝鮮攻撃」

Twitterトレンドで「北朝鮮攻撃」が上位になっています。

米国空母をはじめとする部隊を朝鮮半島に派遣したことが発端になっているようです。

また、自衛隊も合同演習という形で護衛艦を派遣しており、予定されていた各種イベントも中止するなど、やや慌ただしい動きになっています。

こういった動きを見て、「日本が戦争に巻き込まれる!!」と大騒ぎをしている方もいるようです。

米国が空母を朝鮮半島に派遣する意味とはなんでしょうか。また、それによって日本はどう動くのか。今回は政治も含めたお話です。


核兵器と大陸間弾道ミサイル

北朝鮮が進めていると思われる、「核開発」とそれに伴う「大陸間弾道弾(ICBM)の開発」について、米国は強い懸念を持っていました。

この懸念は、世界各国も同調しており、国際連合では北朝鮮に対する「ヒト・モノ・カネ」の導入を阻止する決議を採択しています。

こういった厳しい状況にもかかわらず、北朝鮮では各種ミサイルの実射試験を進めており、同時に核開発に余念がないと言われています。

現在の核兵器は、縮小の方向をもつものの、決して0になることはありませんし、「最後の手段」を大国が持つという構図に変化はありません。

しかし、核兵器というものは「実際に撃って使うもの。」という考えは古いと言わざるを得ません。

ではなぜ保有するかというと、「戦略的に利用するため。」です。

簡単に言えば、「すっごいものもってるぞ!」という威嚇でこそ、最大の利用価値があるといえます。

そして、大国のエゴと言ってもいいのですが、核兵器を多数の国が持つことを「良し」とはしません。前述の「威嚇」の効果が薄れるためです。

米国の思惑

米国はかなり早期から北朝鮮の核開発について注意を払ってきました。

国連決議だけに留まらず、北朝鮮への輸出入についても厳しい処置をとり続けています。

しかし、各種の制裁処置を10年以上も執り続けているにも関わらず、北朝鮮の核技術やミサイル技術は向上しており、先日は日本海の経済排他水域まで飛翔してきたのは、みなさんご存じの通りです。

先日、米国大統領としてトランプ氏が当選し、今までの政策方針が一気に変化しました。

簡単に言えば「手ぬるい!!」ということでしょうか。「言うことを聞かないなら力尽くでも!」という方向です。

でも、これには反対をする人が多くいます。

「力ずく」ということは、武力を行使することになりますが、武力行使は経費という側面からすると最もとってはいけない手段です。

そのため、米中首脳会談やその前の政府高官会合では、(北朝鮮と仲が良いと言われる)中国の力で、これ以上の核開発等を勧めないよう勧告を迫りました。

もちろん、その見返りは「中国の対米貿易」に対する好条件です。

中国の思惑

中国としては、「北朝鮮がどうなっても知らない。」というのが本音だと思っています。

やはり、世界中で孤立しつつある国家を、正面から擁護することは、世界中から非難を浴びることは承知しているはずです。

かといって、米国の思惑に乗るのは・・・という所です。

推測ですが、北朝鮮の各種技術、資源等のほとんどは中国から流れているものと推測しています。

このため、「大きな取引先」でもある北朝鮮に真っ正面から抗議することはできず、かといって世界で孤立することも避けなければならない。

この相反する要素を両立するには、「だんまり」を決め込むのが得策です。

結果として、恐らく米国からは好条件もしくは貿易上の利益を約束されたにもかかわらず、「何もしない」と思われます。

北朝鮮の思惑

金正恩氏が率いる北朝鮮では、粛々と「ある方向」へ向かっている感があります。

社会主義共和国という形ですが、実質は最高指導者と呼ばれる世襲制の独裁国家という側面が強く、最高指導者と軍部との強い癒着は現在も続いていると言われています。

北朝鮮の、ひいては金氏の考える方向性は、「朝鮮半島の統一」と「世界に認められる国家」の二つだと考えています。

意外に知られていないのですが、北朝鮮の憲法には、領土について、「朝鮮半島全土」と記載されています。

最高指導者として、世襲制を踏んできた金一家が持つ願望といってもいいと思います。また、金氏が指導者として非常にお若いことも関係していると思っています。

核兵器を開発保有し、「大国の仲間入り」を果たし、「対等な交渉テーブル」を持ちたいと考えることは、指導者としてはごく普通のことなのかもしれません。

つまり、「核兵器を撃つ」ことが目的ではなく、「核兵器を保有する」こと、そして「核兵器を世界中に撃てる技術と兵器」を持つことが、手段として利用されていると思っています。

日本の思惑

自衛隊は、自国を自衛するための軍隊です。

その行動の基本は、「自国の国民、領土や領海、政治」が侵害されるときに限られます。

今回の米国の朝鮮半島展開に対して、護衛艦を派遣する事の意味は、「予期せぬ事態に備える。」という言い方が正しいと思っています。

合同演習を行うために派遣された護衛艦は、「はまぎり」「うみぎり」「さみだれ」「ゆうだち」「さざなみ」の5隻です。

いずれも、DD(Destroyer)であり、英語表記では駆逐艦です。

つまり、攻撃防御力の高い艦艇のみが参加しているということになります。

通常、「攻撃(攻める)」艦艇運用では、駆逐艦のみの編成というのはありませんので、あくまでも「防御」に近い編成、しかもかなり限定された編成といえると思います。

その意図は、「連携力の高さ」、「能力の高さ」を示すこと。米国空母との連携を見せる意味が強いと考えています。

しかし、その一方で「日本を守る」ことについても追求していると考えています。

その理由の一つに、編成の中に「イージス艦」が含まれていないことが上げられます。

攻守共に有効なイージス艦を派遣していないのは、日本近海(日本海)に展開させて、ミサイル防衛の任務についていると考えています。

予測される事態

いくつかのパターンが考えられますが、ここは報道機関がいたずらに煽り立てる「米軍と北朝鮮との戦争」というパターンを考えてみましょう。

空飛ぶたぬきは「ありえない。」と思っています。その理由は、編成です。

空母打撃群の通常編成は、大型航空母艦1・ミサイル巡洋艦1・ミサイル駆逐艦2・攻撃型潜水艦1・補給艦1の6隻編成です。

さらに、タスクフォースでもある、ミサイル駆逐艦2隻を含んだ水上戦闘群も合流するとのこと。

これがどれくらいの編成かというと、「軽く一国を潰せる戦力」です。北朝鮮一国に対してはやりすぎです。

つまり、「米国はやろうと思えばいつでもやれる。試しにミサイルの一発でも撃ってみろ、全部打ち落として、さらに発射基地に報復攻撃して無力化してやるよ!」という、オーバーキル宣言だと思っています。

でも、それではいつまでたっても膠着状態になります。

空母を含んだ艦艇群の運用経費はバカにならない。そのため、もっと秘密裏にかつ迅速に事は行われるであろうと思っています。

4月12日現在、米軍の特殊支援船が沖縄に寄港していますが、特殊部隊シールズ出動という話もあります。

これが本当であれば、核関連施設だけを狙ったピンポイントの武力行使も可能です。

つまり、「物は破壊せずとも・・・」です。

トランプ氏率いる米国は、4月6日にシリアのアサド政権の空軍基地を突如空爆を行っています。

その際に、関連するロシアに対しては通告を行っており、空爆に対するロシアの非難は「少し遅れて」発出されています。

つまり、大国間の「暗黙の了解」のもと、小国の攻撃が「突如」として行われることは普通になりつつあると考えています。

北朝鮮が日本にミサイルを撃ってくる

「米国が北朝鮮に攻撃したら、北朝鮮が日本にミサイルを撃ってくる。」

このように解説している報道機関も多いと思いますが、私の考えはちょっと異なります。

まず、「北朝鮮がミサイルを撃ったらどうなるか。」について考えてみましょう。

第一に、「核兵器」を撃つ意味は全くと言って良いほど有りませんし、そもそも核兵器が完成しているかどうかはかなり疑わしいと言えます。

第二に、ミサイルを撃つというのは攻撃行動になるため、その目標がどこであれ、迎撃対象となるだけでなく、迎撃は米国軍と自衛隊の双方で行われるはずです。つまり、「米国にケンカ売りやがった!」と判断される恐れがあります。

第三に、米国に先制攻撃されたとして、逆ギレして日本にミサイルを撃つことに意味があるのかという点です。すでに米国は北朝鮮を複数回潰せる戦力をもって朝鮮半島に展開します。日本は自国の防衛のみに専念できる環境と装備(イージスやペトリオットPAC-3)が用意されている状態です。さらに在日米軍基地の車力分屯基地、経ヶ岬通信所にはTHAAD(終末高高度防衛ミサイル:Terminal High Altitude Area Defense missile)のためのXバンドレーダーも配備されています。

第四に、ミサイルの発射という行為は、発射地点を暴露することを意味します。つまり、撃ったら、打ち返されることは明白です。北朝鮮では各種の武装は移動配備できるようになっており、山岳等に隠蔽していると言われています。これらを発射することは、すなわちこれらを失うことも意味しています。

このように考えると、闇雲に撃つ物ではなく、「撃つかもしれないぞ!」牽制として保持する方が利口に見えます。

何より、1発でも撃てば、恐らく「袋だたき」にあうでしょう。

日本として、日本人として

私の推論で物を申すのはおこがましいのですが、まずTwitterに書いた通り、

「韓国に旅行や仕事で出ている方は、早めの帰国」

「これから、韓国に出かける方は、中止または延期して」

この二つをお勧めしたいと思います。

北朝鮮が米国と直接事を構えないでも、38度線で交戦状態になる可能性はあると思っています。

つまり、「(米国とやるとボコられるから)韓国とやって、やめて欲しければ・・・」という交渉条件を確保する方法です。

にらみ合いだけを続けて、一方的に何もしないで「負けました」は、金氏の選択にはないでしょう。それは「金一族の敗北」も意味しますから。

あと、日本国内にいる方は、各種の情報に惑わされないようにしましょう。

4月12日現在、報道は「浅田真央さんの引退報道」一色です。

浅田真央さんの引退も事件だと思いますし、その栄誉をたたえることも大事ですが、報道されることだけに興味を持たずに、広く視野を持って欲しいと思っています。

日本の報道だけでなく、海外の色々なニュースを見ることが出来る時代ですし、翻訳も可能です。

ぜひ、積極的に情報を収集して、「情報に乗せられない人」として行動して欲しいと思います。

終わりに

今回は、空飛ぶたぬきの見解を書かせていただきました。

あくまでも個人の見解ですので、異なる考えを持つ方もいると思います。

前述のように、「一つの意見」として読んでいただければ幸いです。

あと、「安倍政権が~、自衛隊が~、戦争しようとしている~、」と叫んでいる方、今そのように発言してる貴方も含めて、日本という国家を支えるために「我が身を省みず」行動している人がいることは、知っておいてください。

そして・・・

私は性善説を基本として物事を考えますが、「どんな国家であれ、政治家であれ、軍人であれ、国民であれ、戦争で失うものの重さは承知している」と思っています。


※ 記載した内容は、国内外の報道機関資料、自衛隊・米軍資料等から抜粋または引用して記載しております。

※ 思われる。思う。考える。等の表記は空飛ぶたぬきの見解であり、現存する各種政治機関、組織、団体等の考えではないことをご理解ください。

※ 執筆 4月12日16:00

 

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2 件のコメント

  1. 拉麺丼says: 返信

    現在の米国の行動を観察して感じる違和感は「米国に小国の行動原理が見えているのか」です。
    記事を拝見いたしますと、米国の大国の論理による国際関係の中でそれを巧みに利用しつつ自国防衛を効率的に行う自衛隊の論理が感じられます。
    これは大国間戦争や、大国間の威圧の影響下での代理戦争で、合理的な(充分な知能と長期的展望を持った指導者による)戦略の元で、双方が双方の思惑を正確に見て取りながら戦略立案し、これらを短期的な国民感情に逆らっても軍事行動にそのまま降ろすシステムが整った環境では目論見通りに作用すると推察します。
    しかしながら、北朝鮮の現状は、生存のための選択よりも幾分過激な活動が散見され、北朝鮮は大国間の代理戦争の色合いというにはバックの国との利害関係や協力関係に綻びが見られます。
    そこから感じる不安は、北朝鮮の現政権が将来の存続の道を封じられたと感じたとき、合理的な戦略に基いて行動することを予想した戦略は破綻するのではないか、ということです。
    ある金額を分け合う一度切りの最後通牒ゲームでは一方が提示する金額が5割よりも相当に小さくとも、条件をのむことが最適戦略で、合理的な経済学者はそう予測して実験を行いましたが、実際には拒否する例が多いです。
    追い詰められた状況で大国の論理に与する必要が無い場合、小国の行動原理は個人的問題での感情的な反射に近くなるのではないかと不安になります。

    • 拉麺丼さん、コメントありがとうございます。。
      確かに、大国の思惑内にコントロールされている小国理論であれば、私の説は合理性があると思います。
      しかしながら、ご指摘の通り、現在の北朝鮮は「八方塞がり」の様相を呈していると言っても良い点があり、突発的、感情的な行動も散見されます。
      そういった意味では楽観するのはダメなのでしょうね。
      できる事なら、常識的範疇で事が進むことを祈るばかりです。

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